1080iと1080pの違いは?フルHDはどっち?

この1080iと1080pという数字、テレビなどの解像度でたまに見かけます。

数字が大きいほうが高画質なのはわかるけど・・・。

よくわからないのがこの「i」と「p」ですね。

まず、この「i」と「p」はいったい何なのかというと、「i」はインターレース(interlace)方式、「p」はプログレッシブ (progressive)方式の略です。

といってもなんの話か分からないですよね。

すごく簡単に言えば、インターレース方式は旧式、プログレッシブは新式で、この始まりはアナログテレビの時代にまで遡ります。

ということで、1080iと1080pの違いをわかりやすくするために、時代背景を追って説明していきます。

始まりはアナログテレビ時代にまで遡る

アナログテレビは今ではすっかり姿を消してしまいましたが、ちょっとレトロなブラウン管に映し出すテレビのことです。

ブラウン管テレビは、画面の裏側に蛍光物質が塗ってあります。そこに、電子ビームを当てて光らせることで、テレビに画像を映し出していくような構造をしています。

電子ビームは横に線を描くように当てていきます。色鉛筆を使って横線で画用紙を塗りつぶしていくようなイメージです。

この電子ビームで描かれる線は「走査線」と呼ばれています。数字の「1080」は走査線の本数を示しています。

しかし、この蛍光物質は光が当たらなくなれば光らなくなります。なのにテレビの画像がちゃんと映っているのはなぜでしょう?

人間の目はその光が消えても、ほんの少しの間まだ光が残っていると錯覚する時間があります。「残像効果」と言われる人間の目の錯覚で、この「残像効果」が持続するのは1/60秒くらいです。

つまり、1/60秒の間にテレビ画面の上から下まで電子ビームでなぞって、また上にもどればバレないというわけです。しかし当時の技術ではその速度で電子ビームを当てるのは難しかったのです。

そう上から下まで横線を隙間なく塗っていくと、「残像効果」が消えて、やっぱりばれてしまいます。見ていると、画像がちらつくという現象がおきます。

そこで登場したのがインターレース方式

すごくわかりやすい動画があったので、ご紹介します。インターレースとプログレッシブのイメージ動画です。

1/60秒で一画面が無理なら、まず1/30秒間で横線でストライプみたいに一行おきにビームを当てます。次の1/30秒間で隙間を埋めるように間の行にビームを当てていくという方式をとりました。こうすると、ちらつきが少なくなります。

これが、インターレース方式です。

この方式はデジタルにも持ち込まれたのです。

例えば1080iという規格のデジタル画像だったら、まず1枚目の画像でストライプの画像を描いて、次の画像で残りの画像を写します。このストライプの画像を描くのに1/60秒とすると、1/30秒で1枚の絵を表示するという意味になります。つまり半分ですね。

しかし、技術は進歩して高速化が進むとそんな必要はありません。一気に一枚の画像を描くことができます。上から下まで隙間なく描く方式をプログレッシブと言います。1080pという規格であれば、1枚の絵は1/60秒で書き終わります。

今のテレビでは、インターレース方式は使わないからインターレースの入力があれば、プログレッシブに変換して使われます。

1080pはフルHDのことだった

テレビの解像度っていろいろあって、なんだか複雑ですね。フルHDだとか、フルハイビジョンだとか、最近では4Kや8Kもあります。

ではフルハイビジョンと呼ばれているのは1080iなのでしょうか?それとも1080pでしょうか?

フルHDとフルハイビジョンは同じものです。解像度は1980×1080で、フルHDは1080pと同じです。まとめると

フルHD=フルハイビジョン=1080p

ちなみに最近流行りの4Kはというと、3840×2160でフルHDの倍の解像度をもっています。8Kというと、さらに解像度は倍の7680×4320です。

では実際に放送されている、テレビの解像度はどうでしょう?BSの解像度はフルHDの1980×1080など、地デジ放送はそれより横が短い1440×1080となっています。販売されているDVDは720×480、ブルーレイディスクは1980×1080です。

BSで4K・8K放送が始まる

4K・8K対応スカパー!マルチアンテナ

先ほど実際放送されているテレビは、BSでは1980×1080などで、地デジは1440×1080と書きました。では4K放送はどうなっているのでしょう?

今話題の4Kテレビですが、現在4Kの放送はCS放送やインターネット回線などで一部行われています。放送が行われていない以上、今のところ地デジやBSで4Kの画像が見れるわけではありません。

今後ですが、平成30年にはBSで視聴できるようになる予定です。それにあたっては総務省からこんなお知らせが出ています。

平成30年12月から実用放送が開始される衛星基幹放送による超高精細度テレビジョン放送(以下「BS等4K・8K放送」という。)を、現在市販されている4Kテレビ・4K対応テレビで視聴するためには、実用放送開始にあわせて発売されることが想定されている外付けチューナー等の機器が別途必要となります。

「現在市販されている4Kテレビ・4K対応テレビによるBS等4K・8K放送の視聴に関するお知らせ(平成28年6月30日)」

現在販売されている「4Kテレビ」「4K対応テレビ」はそのままでは、4K放送はみれなくて、それを見るためには「4Kチューナー」が必要になります。

じゃあ、「4Kテレビって無駄なの?」という話ですが、4Kテレビには2K→4Kに変換する機能(アップスケーリング)がついています。

2Kで放送されている画像を予測して4Kに変換するわけですが、これがなかなか高性能なんです。特に50型、60型の大きな画面で見るときにはありがたい機能です。

まとめ

アナログ放送が終わったのが2011年、今ではブラウン管のテレビやCRTもほとんど見かけなくなりました。でも、アナログテレビで使われていた、インターレースモードが残っているのが不思議ですね。

それから、「4K放送」だんだん現実味を帯びてきましたね。楽しみではありますが、TVを買い替える時に「4K」にするのか「2K」にするのかが悩みどころですね。とりあえず東京オリンピック・パラリンピックは、2Kでも見られるということで安心です。