鮭と鱒の違いは?トラウトサーモンはニジマスだった?

あなたは鮭って好きですか?

焼き鮭に、スモークサーモン、サーモンフライなどなど、日本人の食生活には欠かせないお魚ですね。

市販のお弁当でも鮭弁は人気商品、コンビニでは好きなおにぎりの具TOP3の常連です。

こちらでは、みんな大好き「鮭」とよく似た「鱒」の違い、鮭の生き方、あのサーモンピンクに隠された美肌効果、海に行くかどうかで名前が変わることもある鮭の種類などをご紹介します。

鮭と鱒は同じ?!

鮭のお弁当や鮭フレークなどの裏側の原材料を見ると、時々「トラウトサーモン」って書かれているものがあります。

この「トラウトサーモン」実は「ニジマス」の改良版なんです。

ニジマスって英語にすると「トラウトサーモン」なの?

というか「サーモン」だから鮭じゃないの?鱒なの?

色も似てるし同じ何じゃないの?

そもそも鮭と鱒の違いってなんなの?

鮭(サケ)と鱒(マス)は両方ともサケ科サケ目のお魚で、サケ目の中にはイワナ属、タイセイヨウサケ属、クチコマス属、サケ属など11属60種類がいます。

ですから、生物学的に鮭と鱒は同じ種類です。

海に行かない鮭や鱒もいる

鮭は日本の北部や、ロシア、アラスカなど寒いところに生活する魚です。生態としては川で生まれ、海で成長し、産卵のために生まれた川に帰ってきます。

全部の鮭がそういう一生を送ると思っていませんか。でも、意外とそうでもないのです。鮭の中には川で一生を送る種類と海で成長する種類があります。

英語では海に降りる種類の鮭は「salmon(サーモン)」、川に残る種類の鮭は「trout(トラウト)」と区別しています。これも必ずそうというわけではありませんし、同じ種類でも海に降りる鮭と川に残る鮭がいるなど例外も多いです。

日本でも海に降りるかどうかで、名前が違う場合もあります。例えば、川に棲む「ヤマメ」は、海に降りると「サクラマス」と呼ばれます。

同じように海に出ると、「ヒメマス」は「ベニザケ」に、「ニジマス」は「ステールヘッド」と名前を変えます。

生まれた川帰るというのも、全部の鮭がそうではないようです。生まれた川に帰ってくる割合は、サケ属が高くなっていますが、サケ属でもカラフトマスなどは他の河川に帰って(?!)しまう鮭が少なくないです。

鮭は白身魚?

鮭や鱒は白身の魚だと思いますか?赤身の魚だと思いますか?

身の色はサーモンピンクと言われる、美しいピンク色をしていますよね。ピンクですが鮭や鱒は白身のお魚です。

鮭や鱒がピンク色なのは、「アスタキサンチン」という色素のためです。この「アスタキサンチン」はエビやカニなどに含まれています。鮭はエビやカニなどの甲殻類を好んで食べるので、色素が体の中に溜まってピンク色になるのです。

川に棲んでいるニジマスやヤマメなどは、海でエビやカニを沢山食べていないので白い身をしています。

 この「アスタキサンチン」は抗酸化物質で、ビタミンCやビタミンEをはるかに凌ぐ高酸化力を持っています。シミやシワを防ぐ美肌効果や、LDLコレステロールの酸化による動脈硬化の防止疲れ目や眼精疲労にも効果があります。

鮭は日常的に「アスタキサンチン」を取れる食べ物の代表、おいしく食べて体の酸化を防止しましょう。

トラウトサーモンはニジマスだった

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最近よく見かける「トラウトサーモン」という鮭は、「ニジマス」を海で養殖するために改良したものです。

「トラウトサーモン」という名前ですが、英語では「トラウト」も「サーモン」も「鮭」なので、「サケサケ」みたいな変な名前になってしまいます。

「トラウトサーモン」は英語ではなく、養殖用に改良した「ニジマス」の商品名だったのです。

因みに、ニジマスを英語にすると「Rainbow trout(レインボートラウト)」、海に降りるものは「Steelhead(スチールヘッド)」になります。

食卓でお馴染みのシロザケ

スーパーで売られている「サケ」というと、「シロザケ」が一般的です。「シロザケ」は取れる場所や時期によって色々な呼ばれ方をします。

メジカ

秋にとれる若いシロザケのことです。口先から目までが短く、目が近くによって見えるため「メジカ」と呼ばれます。脂のノリが良くて希少、お値段も高くなります。

トキ鮭

普通なら秋に北海道の太平洋沿岸、オホーツク海沿岸で獲れるはずのシロザケが、同じ場所で春から夏(4月末~7月)に獲れることがあり、これは「時知らず」とか「トキ鮭」と呼ばれます。メジカ以上に脂のノッた高級鮭です。

ケイジ

鮭は4~5年で生まれた川に帰りますが、それに交じってロシア北部の川で生まれた、まだ海を回遊している若い鮭が獲れることがあります。尾びれに切れ込みがあり、上下均等に丸みがかった体をしています。

10000匹に1匹しか獲れない、幻の魚と言われています。

体が紅い「ベニザケ」=湖にいる「ヒメマス」

元々「ベニザケ」は他の鮭と比べると紅い身をしていまが、産卵期になると体が真っ赤になります。こちらも日本の川にはいない種類です。カナダのバンクーバーを流れるアダムス川は、秋には「サーモンで真っ赤に染まる」と有名です。

海に降りない「ベニザケ」は「ヒメマス」で、日本では北海道の阿寒湖、チミケップ湖(網走川)、洞爺湖などに天然の「ヒメマス」が生息しています。

鱒ずしにする「サクラマス」=渓流の女王「ヤマメ」

「マス」や「ホンマス」とも呼ばれ、日本全国にいる馴染の深い魚です。産まれてから1年半くらいは川で生活し、海に出て1年ほどで川に戻ってきます。桜の咲くころに戻ってくるから「サクラマス」と呼ばれています。なんか綺麗ですね。

富山の名物料理、鱒ずしもこの「サクラマス」で作られています。

この「サクラマス」が川に残ると、渓流の女王「ヤマメ」になります。ヤマメにはパーマークと言われる黒い斑点があります。海に行く魚からはこの斑点が消え、銀白色になります。

イワナも鮭の仲間

「ヤマメ」同様に川の上流に棲んでいる、「イワナ」もサケ科サケ目の仲間です。

海外の「イワナ」は他の鮭のように、川で生まれて海に降ります。しかし、「イワナ」は冷たい水を好む魚で日本は南限の地、暖かい海には行かず冷たい河川の源流付近で一生を送るものが多いです。

日本でも海に降りる「イワナ」は、北陸より北の地域で見られます。山形県以北の日本海側や、樺太、千島列島、カムチャツカ半島などに住む「アメマス」は海に降りる種類です。

この「アメマス」は川に残る個体もいて、同じ種類ですが「エゾイワナ」という名前になります。

まとめ

「鮭」と「鱒」同じ種類の魚だったんですね。塩鮭はスーパーの切り身魚の定番商品、鮭フレークなどもご飯のお供の定番、といつもお世話になっています。

そんな鮭ですが思ったより種類も多かったり、海に降りるものと川に残るもので名前が変わるなど、意外な部分もあったのではないでしょうか。

鮭や鱒には抗酸化物質「アスタキサンチン」も含まれ、美肌や眼精疲労に有効です。美味しく食べて健康を維持しましょう。