ピラティスって聞いたことありますか?
「あぁ、なんかヨガに似てるやつ」って思っている人も多いのでは?
https://twitter.com/saucegirl_tako/status/911579930093248513
https://twitter.com/jglk_2/status/912931636676771840
確かにウエアも同じだし、ポーズをとっている姿も似ていますね。
ではヨガとピラティスの違いはどこにあるのでしょうか?
そもそも「ヨガ」ってなんとなくのイメージはわかるけど何に効くの?ダイエットに向いているのはどっち?などの話題もご紹介していきます。
精神的な安定やリラックスを求めるならヨガ
ヨガと言えば柔らかい体で、こんなポーズをとる姿を想像する方が多いと思います。
ダイエットにも良さそうな気がしますが、実際はどうなのでしょうか?
ヨガは体、心、魂を神(宇宙)に結びつけることの修行法として生まれました。
歴史は古く、紀元前4000~2000くらいのインダス河流域の遺跡からも、ヨガに関する遺跡が発見されています。ですからヨガは肉体的なポーズよりも、精神的な安定やリラックスを得ることを大事にしています。
ヨガのポーズは元々は瞑想から発展していったもので、呼吸法や瞑想を合わせて行い、集中力を高め穏やかな精神状態をつくるのが目的です。
しかしストレッチ効果もあり、体の歪みも矯正され、筋力も向上するということで、ダイエットや健康法としても人気です。
最近ヨガと筋トレ並行してやっていて、体が凄い締まってきたんだけど、痩せたように見えるらしく心配されるので、大丈夫です大丈夫です!って上腕二頭筋を盛り上げで元気アピールしてる。見せると納得されるので…
— 栗原やえ (@yae_BBWW) October 12, 2017
ヨガにはすごく沢山の呼吸法があります。
それだけ呼吸を大事にしていて深い呼吸をすることで、集中力を高め穏やかな精神状態を作ります。また正しい呼吸をするためには、正しい姿勢が必要になります。
姿勢が良いと呼吸は楽になり、心身はリラックス出来ます。
バランスの良い体を作るピラティス
ピラティスは「ジョゼフ・ヒューバータス・ピラティス」が、第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリのために考案されました。戦後はアメリカで、エクササイズとして発展しました。
ですから無理に体を動かすことなく、効率的に筋力をつけてバランスの良い体を作っていきます。
ピラティスでは体の中心にある骨盤や坐骨を支える筋肉を鍛えることを大事にしています。
ポーズは瞑想から発展したヨガのポーズとは違い、体を作るためのポーズで初心者~上級者向けのものまで様々なものがあります。
ピラティスってとても良いですね。踊りも身体の使い方を教えて頂きますが、人間の原点な感じで深いです。関節に負担をかけずに、まわりの筋肉、インナーマッスルが鍛えられます。
— 桜花昇ぼるBOT (@oukanoboru_bot) October 11, 2017
バランスボールやピラティスリングのような道具を使うところもヨガとは異なります。
またピラティスには10種類以上の専用のマシンがあります。
このマシンは体にかかる負荷を調整できるもので、筋力の少ない高齢の方などには負荷を減らして使うこともできます。
呼吸法を大事にするところもヨガに似ていると思われがちですが、ピラティスでは胸式ラテラル呼吸という呼吸法を行います。肺を大きく広げ沢山の酸素を体に取り込むというもので、ヨガの呼吸法とは違います。
ダイエットに向いているのはどっち?
ピラティスでは体の中心にある筋肉「体幹」を鍛えます。
腰回りの筋肉が鍛えられればポッコリお腹が解消できますし、全身をしっかりと支えられるようになるので姿勢が良くなり、美しいボディラインを作ることができます。
また、体幹を鍛えることで深い部分の筋肉インナーマッスルが強化されると、基礎代謝が上がります。
リア・ディゾン【芸能人のダイエット法】出産後、半年程で10kgの減量に成功。産後ダイエットは野菜食中心の食事とストレスを溜めない生活。お腹と脚は生まれ育ったアメリカでも人気のピラティスでシェイプしたとのこと。 pic.twitter.com/6yvfZoLkFe
— 【決定版】痩せる方法お教えします。 (@_yaseru_bot) 2017年10月12日
ヨガでは精神的な部分に重点をおいていて、ポーズや瞑想によって得られるのは主にリラックス効果です。
また、ヨガのポーズには柔軟性を高め、ピラティスと同様に体の歪みを矯正したり体幹を鍛える効果も期待できます。
リラックスしながらゆっくりダイエットするならヨガが、しなやかな筋力をつけて美しいボディラインを作るならピラティスが向いています。
いずれも激しい運動ではなく無理のない範囲で体を動かしていくので、運動が苦手な人でも続けやすいものです。その反面、消費カロリーが高いエクササイズではないので、即効性はありません。
筋肉は脂肪を支える。体脂肪の量が変わらなくても運動によって筋肉がきちんと脂肪を支えるようになると、体脂肪が減らなくても細く見えるようになる。個人的な推測ですが、ヨガやピラティスをやって痩せたって人は、このパターンが多いんじゃないかと思ってます。
— 油田 豪 フィットネスインストラクター (@bussanIR) October 12, 2017
呼吸法
ヨガとピラティスの大きな違いは呼吸法です。ということで、それぞれの呼吸法を動画でご紹介します。どちらもリラックス効果があるので試してみませんか?
ヨガの呼吸
ヨガは体の動きと呼吸を連動させて行い、鼻から吸って鼻からはくのが基本です。ヨガの呼吸法は 「腹式呼吸」「胸式呼吸」「ナーディ・ショーダナ」「ウジャイ呼吸」などなど沢山の種類があります。
ピラティスの呼吸
ピラティスの呼吸は鼻からからゆっくり吸って、長い溜息を出すように口から吐き出す、胸式ラテラル呼吸です。
ヨガもピラティスも流派によってスタイルが違う
ヨガやピラティスに流派があるって、聞いたことがありませんか?実はすごく沢山の流派が存在するんです。スタジオ選びにも役立つ違いを少しご紹介します。
ヨガの流派
ヨガの流派は色々な方向から入っていけるように、72門あると言われています。現在ではポーズや呼吸法を中心とした、ハタ・ヨガが一般的ですが、心のコントロール力を高めることを目的とするラジャ・ヨガや、マントラを唱えることを中心としたマントラ・ヨガなどがあります。
体を動かすヨガでも、色々なポーズを連続してとるちょっとハードなヴィンヤサ・ヨガやしなやかで流れるような動きが特徴のアシュタンガ・ヨガ、音楽に合わせてリラックスした姿勢でポーズをするジヴァムクティ・ヨガなど様々な種類があり動きにも違いがあります。
ピラティスの流派
ジョセフ・ピラティス氏が作ったピラティス・メソッドを継承する団体は沢山あります。
基本的な理念に大きな違いはありませんが、各団体ごとに近年のスポーツ医学などに沿って改良を加えるなどしています。
現代の解剖学的な知識を組み入れたカナダのストットピラティス、エクササイズを理論づけて理解したり、解剖学の観点から考えたりするアメリカのポールスターピラティス、歴史や哲学などを理解してエクササイズを行うアメリカのピークピラティスは認知度も高くアスリートやセレブにも人気です。
最近ではスポーツクラブでもピラティスのクラスがあったりもします。
普段通っているスポーツクラブで行うグループレッスンなら気軽に参加できますね。
グループで行うピラティスは本来のピラティスとは少し違いますが、エクササイズ全体の流れを感じたり呼吸法や姿勢について意識するチャンスだと考えてもいいでしょう。
まとめ
なんとなく体に良さそうな「ヨガ」や「ピラティス」、実際はどのようなものか分かっていただけたでしょうか?
ヨガでは精神的な部分、ピラティスでは肉体的な部分に重点を置いているというところが大きな違いですね。
動きもヨガはストレッチが中心、ピラティスは筋力UPが目的と同じに見えるポーズでも大分違いがあります。
しかしどちらも激しい運動はちょっと苦手という、体力に自信のない方にも安心して取り組んでいただけるエクササイズでもあります。
最近ではスタジオも多くできていますし、ネット上にも様々なポーズの動画があります。
リラックスしたいときには呼吸法なども、生活の中に取り入れてみてはいかがでしようか。