どっちが好き?おしることぜんざいの違いは粒だけじゃなかった!

寒くなると食べたくなる物の1つに「ぜんざい」と「おしるこ」があります。

自動販売機のホットドリンクに並んでいるのを見かけると「冬が来たなぁ」と思いながら購入してしまいます。

普段は気にせずに甘味処などで注文して食べている、ぜんざいとおしるこですが、違うのは名前?地域?カロリーが高いのは?2つの違いを紹介します!

おしることぜんざいの違い

どちらも原料は小豆で、砂糖を加えて甘く煮た汁物で、お餅や白玉団子を乗せた「温かい和スイーツ」なのですが、日本の東西で名前が指す物に違いがありました。

地域で違う?名前と種類

  • こし餡の汁物:東では「御前しるこ」、西では「しるこ」
  • つぶ餡の汁物:東では「田舎しるこ」、西では「ぜんざい」
  • つぶ餡で汁気なし:東では「ぜんざい」、西では「亀山」

意外に細かく分けられていて、びっくりしました。

東日本では「小豆を甘く煮た汁物」を全部「しるこ」と呼び、粒の入った物を「田舎しるこ」、粒のない物を「御前しるこ」と区別し、焼いたお餅に餡を乗せた物を「ぜんざい」と呼びます。

西日本では、こし餡でできた物を「しるこ」、つぶ餡でできた物を「ぜんざい」と区別し、焼いたお餅に餡子を乗せた物は「亀山」と呼ばれています。

余談ですが、沖縄で「ぜんざい」といえば、金時豆の煮豆に白玉団子と、かき氷が乗った物を言い、ぜんざいは夏の味覚になり、温かいぜんざいは、「ホットぜんざい」と呼びます。

私は、西側に住んでいるので、いつもぜんざいを注文していましたが、東日本に行った際に「ぜんざい」でオーダーすると餡かけのお餅が出て来る事になるので、オーダーには注意したいです。(もちろん沖縄でも!)

気になるカロリーの違いは?

こし餡・粒餡のどちらでできた物も、ほとんど材料は変わらないのですが、カロリーに若干の違いがありました。

(※こちらでは、東日本で使われる名前を使用します)

  • 御前しるこ(こし餡):お椀1杯(焼餅入り)約400kcal
  • 田舎しるこ(つぶ餡):お椀1杯(焼餅入り)約370kcal

先にも出ましたが、同じ材料からできているので栄養素にも大きな違いはありません。

御前しるこの方が若干カロリーが高いのは、汁気が多いため加える砂糖の量が多くなるためで、小豆・砂糖・塩といったシンプルな材料で、油やバターなどを使用していないので本来は低カロリーなのですが、お餅がカロリーを高くしています。

お餅を白玉団子や甘露煮の栗やサツマイモの変えるとカロリーを抑える事ができます。

おしることは?

地域や使われている餡で違い、サラサラと舌触りのいいおしるこの定義や語源を紹介します。

おしるこの定義

小豆でできた餡を水やお湯で延ばし、砂糖や塩で調味し、焼いた餅や白玉団子を加えたものです。

現在では、こし餡を使い粒が入っていない物を指す事が多いですが、つぶ餡を使い少量の粒が入っている物もあります。

おしるこは「小豆から作る」というよりは「小豆餡から作る」と言えますね。

おしるこの語源

おしるこが登場したのは江戸時代で、語源は2つあり、餡の汁の中に(粉具として餅を入れた食べ物の「餡汁粉餅(あんしるこもち)」から「汁粉(しるこ)」になったという説と、おしるこを作る際に使われたのが粉末状に加工されたもの(さらし餡)だった事から「粉の餡を使った汁」が「汁粉」になったという説があります。

ぜんざいとは?

粒の食感が楽しめトロトロで夏は冷やしてアイスクリームを添えても美味しい、ぜんざいにも定義や語源を紹介します。

ぜんざいの定義

小豆を柔らかくしたものに砂糖を加え甘く煮たもので、焼いた餅や白玉団子を加えた物で、一般的には、小豆の粒が存在している物を指します。

ぜんざいは餡を使用するのではなく、小豆から煮て作られています。

ぜんざいの語源

すでに室町時代の書物に「邪気払いとして、ぜんざい餅を食べた」という内容が登場しており、漢字では「善哉」と書きます。

善哉の語源は2つあり、仏教用語で「すばらしい」を意味する「sadhu」にあり、初めてぜんざいを食べた高僧が、あまりのおいしさに「sadhu!(すばらしい!)」と味を褒めたところから来ている説と島根県の出雲大社のお祭り「神在祭(じんざいさい)」で振舞われていた「神在餅」が訛って「ぜんざい」になったという説があります。

地域で愛されるぜんざいやおしるこ

全国にはお餅や白玉団子の代わりの食べ物が入った物や、小豆以外の物で作る地域色のある、おしることぜんざいがあります。

お餅や白玉だけじゃない!珍しい具材

  • かぼちゃ団子:かぼちゃと片栗粉や小麦粉で作る団子
  • ほうとう:山梨名物のほうとうに使う小麦麺
  • そばがき:そば粉から出来た団子

昔、お米の収穫が難しかった青森や北海道では、かぼちゃと小麦粉で作った団子を餅の代用として使いますが、このかぼちゃ団子はお砂糖をまぶして、そのまま食べるのも美味しいです。

山梨県では、名物の「ほうとう」に入る小麦粉から出来た麺を加える事があり、私の暮らす地域にも同じ様な「やせうま麺」を入れる地域もあります。

蕎麦の産地として有名な長野県松本市やその周辺では、蕎麦粉を熱湯でこね、団子状にしたそばがきを加えます。

どれも真似して作れそうなので、挑戦してみたくなりますね!

小豆だけじゃない?他の材料で作る鮮やかなおしることぜんざい

餡や小豆から作られるので、黒っぽい色をしたおしるこやぜんざいですが、こちらも地域色の出た鮮やかな色をした物があります。

  • 白色:ココナッツミルク
  • 緑色:枝豆・抹茶
  • 黄色:かぼちゃ

日本だけでなくタイやシンガポール等のアジアの国でも、おしるこ風のデザートが人気です!主にココナッツミルクに牛乳やフルーツを加えた冷たい物が多く、さつまいもや甘い煮豆、タピオカが入っています。

宮城県の名物である、ゆでた枝豆を潰して作った「ずんだ餡」を使ったぜんざいや、甘くした抹茶に餅や白玉を加えた「まっちゃしるこ」はどちらも鮮やかな緑色をしています。

おしるこやぜんざいに加える「かぼちゃ団子」の他にもかぼちゃ餡でできた「かぼちゃしるこ」も自然な甘さでおすすめです。

まとめ

地域や材料でこんなに差がある食べ物だったんですね!

仏教用語や出雲大社に由来があり、古くから親しまれていた事が分かります。

また、日本独自の食べ物ではなく、アジアの国でも親しまれているんですね!

今回紹介した地域に旅行に行く機会があったら、是非、ご当地のおしるこやぜんざいを探してみて下さい!

私もおやつに、かぼちゃぜんざいを作りたいと思います!