読書感想文のおすすめ本!小学生高学年向け(5・6年生)良書9冊

夏休みといえば、読書感想文。

そして、小学生高学年といえば、もうすぐ中学生。

そんな大人になる手前の最後の子供時代に、深い気づきを得られる本はないかな?と思い、これを独自調査してきました!

子供がいる親御さんにアンケートを取って独自調査した結果、今回紹介する9冊が人気でしたので、小学生5、6年生におすすめな読書感想文のおすすめ本9冊をダダダッと紹介していきます!

1.しずかな日々

しずかな日々 (講談社文庫)

この本がおすすめな理由

中学受験の国語問題に出題されたこともある小説です。

主人公は小学五年生の男の子、おじいさんの家で過ごした夏休みのお話がメインになります。

主人公が友達を作って遊ぶという少年らしい子ども時代の話がメインになっていて、不思議な冒険譚などはありませんが、そこがまたしずかな日々の持ち味でリアリティを感じさせてくれます。

物語終盤では主人公が大人になった視点から、「人生は劇的ではない。ぼくはこれからも生きていく」という台詞で締めくくられる静かなお話です。

この本の見所

主人公の少年時代から描かれて大人になったあと、先の一言で物語が締めくくられるのですが、そこにいたるまでのエピソードであったり、心境の変化の過程が面白いところです。

母子家庭で育った主人公が母親との別れを惜しみ、だんだんとおじいさんの家に慣れ、新しい友達を作って遊び、時折来る母親を客観的に見ている流れが見所です。

主人公の心のよりどころがだんだんと移っていったおかげで少年の心は壊れずに、劇的ではない人生をこれからも生きていくと言えるような大人になっていく変化は見ものです。

2.シャイローがきた夏

シャイローがきた夏

この本がおすすめな理由

この本は児童書ですが、大人が読んでも心に何かが残るような作品です。

実際、この本が出版された本国のアメリカでの評価は大変高く、ニューベリー賞を受賞しています。ニューベリー賞とは、アメリカで最も優れた児童書に与えられる賞です。

この本は、少年と子犬をメインに描かれていますが、おうちでペットを飼っていても飼っていなくても、この作品を通して人間と動物の共存への理解を深められますし、さらには家族との愛と自立心、物事のとらえかたなども学べます。

この本の見所

この本の見所はやはり、家族にも内緒でかわいそうな子犬・シャイローの世話を始めたマーティが、シャイローを守るためには噓もつかなくてはならず、葛藤や苦悩を抱えます。

そして、ここがこの本の一番の見所であり、この作品は、世の中の真実や矛盾といったものを教えてくれます。

親御さんも子供さんと一緒になって読んでみるのもいいかもしれないと私は思います。

ディープな部分を描くわりにとてもさわやかなこの作品は、中学生にだんだん近づいていく過程にある小学校高学年の子供たちの心に、何かヒントを与えてくれると同時に、忙しい「大人の毎日・親の毎日」を送っているお母さんお父さんがたが読むと、子育てのヒントとなる気づきも与えてくれます。

3.ヘンリー・シュガーのわくわくする話

ヘンリー・シュガーのわくわくする話 (評論社の児童図書館・文学の部屋)

この本がおすすめな理由

簡単な文章で書かれた、奇想天外で不思議な小説です。

童話と違い、登場人物は人間だけで、時代背景や人物の経歴などしっかりした下地に基づいて描写されているためリアリティがあり、ともすれば実話なのではと錯覚するかもしれません。また、短編集なので一つ一つの話は長編ではありませんが、特に気になった一編を選ぶのも楽しみのひとつでしょう。

この本の見所

大人が読めば架空の話だと分かりますが、時代背景などの下地は実際の歴史に基づいているためリアリティがあり、登場人物たちの行動にも説得力を感じられることでしょう。

概ねどの話も「価値観は一つでない」という観点が見られ、「主人公の行動には反対だが、何を考えて何をしようとしたかは分からなくもない」といった感想から価値観の多様性に気付いたり、人と違うことがいけないことではないということを学べます。

4.ホームレス中学生

ホームレス中学生 (幻冬舎よしもと文庫)

この本がおすすめな理由

自分の経験から、夏休みの読書感想文ほど嫌な宿題はありません。

子供が楽しくて思わず読み続けたいと思う本でないと、最後まで読んでくれないでしょう。

この本はちょっと古いですが、笑いあり涙ありの楽しめる内容となっているので読みやすいです。2日もあれば読み切れるでしょう。

この本の内容について触れると、主人公が中学生の時に「解散」といきなり父親に宣言されて一家離散。

その後1ヶ月ほど公園で一人で暮らしていたところ、同級生に声をかけられ家に付いていくと、兄弟3人で一緒に住むように諭されてアパートを借りてもらったのです。

ご近所の方の支えに合いながら、お笑いコンビ「麒麟(きりん)」の相方、川島との出会いなどあり、大人への道を進んでいく様子が描かれた人生のバイブルのような内容です。

人の優しさや有り難みに改めて気付かされることでしょう。

この本の見所

この本は今から中学生になる中学生に近い小学5~6年生に見て欲しいです。

世間の風潮からすると、ホームレスという言葉を聞いて特に小中学生は馬鹿にしがちだと思います。

今は家庭が上手くいっている家庭でもいつ何が起こるか分かりません。

この本を読んでもらって今の自分と対照的なホームレス中学生の気持ちになってみて子供がどう感じるのかを考えてもらうことによって色んな人がいるということを知ってもらえると思ったからオススメします。

この本は終わり芸人の麒麟・田村裕が実際に体験したことを著した自叙伝なので一時期、テレビでもかなり話題になりましたが、テレビでよく見て成功してるなーと思うような人でも、昔はホームレスで過酷な経験をしてきているんだなと、人生何が起こるかわからない可能性を感じさせてくれます。

またこの逆に、一見順調に行っているように見えても、ある日突然ホームレスになってしまうというのは突然ありえるんだなと思わされるので、いまの自分の境遇がいかに恵まれているものなのかということに気づくこともできます。

この他にも、もし突然ホームレスになって世の中で暮らしていくなら自分はどうするだろうか、と色々考えさせられる本となっています。

5.モモ

モモ (岩波少年文庫(127))

この本がおすすめな理由

この本はわたしが小学生のときに出会った忘れられない一冊です。

大人になった今でも時にふれて読み返していますので、子供だけじゃなく、大人になっても深い気づきが得られる一冊になっています。

読み返す度に新しい発見があり、成長段階においてさまざまな読み方のできます。

難しい言葉は使われていないので読みやすいですし、難しくないのにあちらこちらに珠玉の名言がちりばめられていて人生のバイブルにもありえる、内容とは裏腹にあなどれない一冊です。

ぜひ感性の柔らかい子ども時代に読んでほしい本です。

この本の見所

この本は『時間』とはなにか、人生で大切なものはなにかということが書かれている本です。

時間貯蓄銀行から灰色の男たちによって人々の時間が盗まれてしまい、主人公の女の子であるモモが仲間たちと時間を取り返すというお話です。

スリルもありながらファンタジーの魅力にもあふれ、現代社会へのするどい風刺の効いたとても読み応えのある作品です。

6.夏の庭―The Friends

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

この本がおすすめな理由

一人暮らしの老人と、小学6年生の男の子3人との交流を描いた作品です。

少子化で核家族化が進んできた現代の子供たちは、サザエさんのようなちゃぶ台囲ってみんなで集まるということは減り、普段のお年寄りとの交流も減っているのではないかと思います。

そんな子供たちに世代を超えた友情や、「死」とは何かを伝えるのにぴったりな小説です。

物語の中の少年たちがひと夏で少し成長したように、この本を読み終わった子供たちも「死」について考え、きっと心が成長する一冊です。

この本の見所

人が死ぬ瞬間を見たいという動機で近所の老人を「観察」していた子供たちが、おじいさんとの交流で次第に心を通わせて友情や信頼関係が生まれます。

最初は毎日を不精に過ごしていたおじいさんも、子供たちと触れ合ううちに次第に元気になっていきます。

そしてラストのおじいさんに「死」が訪れるシーンは涙を流すこと必至。

ラストは切なく悲しい話ではあるのですが、間違いなく心打たれて考え方がガラリと大人になる一冊です。

7.蜘蛛の糸

蜘蛛の糸 (280円文庫)

この本がおすすめな理由

言わずと知れた芥川龍之介の有名な一冊です。

生前自分のことばかりを考え、極悪の限りを尽くした男が地獄に落とされます。

しかし、そんな地獄の底にいた男にも目の前に天から救いの糸が一筋タラリと垂れ下がってきたところから話が急展開を迎えます。

男はこの一筋の糸を登って天まで登り、地獄から脱っしようとするのですが、男がふと自分が登ってきた糸を振り返って見ると、そこには地獄の罪人どもがその糸をつたって登ってきていました。

この光景を見た男は下に向かって「この蜘蛛の糸は自分のものだ」と叫ぶのですが、人が持つ醜い我欲や因果応報について考えさせられる本です。

考え方が大人に成長しつつある小学生高学年の子供に「悪いことをする人間になってはいけないよ」と教えてあげられますし、文学的に高い評価を得ている本なのでおすすめの一冊になります。

この本の見所

この本の見所はやはり、蜘蛛の糸をのぼり始めた男が、同じくこの糸をつたってきた罪人どもとのやり取りです。

人の醜い本性をこれでもかというくらい的確に浮き彫りにしていて、このやり取りをしている間は読んでいるこちらのハラハラ感も高まり、ついつい感情移入してしまいます。

そして、「決してこうなりたくはないな」と思えるので、読書後はなにが大切なことなのかということを反面教師的に気づくことができます。

こうした学び方ができる本はそうそうないので、ぜひとも読んでみるとその深さがわかります。

8.諦める力(勝てないのは努力が足りないからじゃない)

諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない

この本がおすすめな理由

本書の良いところは、一般的には「諦める」というネガティブな言葉をポジティブな言葉であると考え直すきっかけになる点です。

親や教師は子供に対して何事も諦めず取り組むべきだという結論にもっていきがちですが、世の中には諦めて良いことはたくさんあります。

これに関して反論もたぶんにあるかと思いますが、必ずしも諦めず頑張り続けることが正しいとはかぎりません。

諦めることによって、新たな可能性が拓けてくることもあるのです。

この本では、こうした「諦める」という言葉をポジティブに捉えられる、多面的な考え方を身に付けさせてくれる良書です。

この本の見所

ウサインボルトはウサインボルトに生まれたから100メートル走で金メダルを獲得しています。

これは元から持っていたバネの違いであったり、学校に通うために毎日何kmも走っていたという環境の違いもあります。

日本人が相当の努力をしたからといって、それだけでウサインボルトには勝つことは難しいでしょう。

それなら、違う土俵で勝負を挑んで輝くといった選択肢もあります。

諦めるということは自分の可能性を明らかにすることであり、いくら頑張っても決して勝てない物事を無理して継続する義務は無いのです。

100メートル走で勝てないと諦めたら、400メートルハードルに転向しても良いのです。

そんな斬新な考え方を私は大人になってから気付きましたが、こうした考え方が子供時代からあれば、人とは違った結果を出せる大人になっていたかもしれません。

9.坊ちゃん

坊っちゃん 新装版 (講談社青い鳥文庫 69-4)

この本がおすすめな理由

坊っちゃんは日本を代表する小説家、夏目漱石の代表作です。

本としてはそれなりのボリュームがありますが、読後の達成感があり、読み応えある本を求めている小学校高学年にはピッタリな一冊です。

今後中学生になる前の読書体験として自信に繋がると思いますので、あえて少しボリュームのある本を読むというのは非常に良い経験になると思います。

この本の見所

坊っちゃんは、若い先生が社会に出て色んな経験をする話です。

小学生や中学生の頃は先生がまるで聖人であるかのように思えて、先生の言うことをなんでも聞いてしまうといったこともありますが、先生もひとりの人間です。

時には間違うこともありますし、様々な葛藤を抱えています。

学生をやっているだけでは決して気づけない視点に触れることができるので、中学に入る前の社会勉強的として読ませるのも面白いでしょう。

また、夏目漱石のユーモアのある語り口も読み進めていくうちに自然に好きになっていくと思います。

読書の楽しさ、また古典的作品に触れるにはもってこいの本だと思います。

今後中学、高校と夏目漱石の作品には学校で触れることがあるとは思いますが、まずは若い感覚で読める作品で読みやすい小説だと思います。

まとめ

以上、小学生高学年におすすめな読書感想文のおすすめ本9冊でした!

やはり小学生高学年ともなると、人間の深い部分を題材として扱った本が多くなりますね。

大人の私でも読んでみたい本や、もう一度読み返してみたい本がいくつもあります。

大人が読んでも気づきが得られる本ばかりですが、まだ凝り固まった発想がない、柔軟な頭を持っている子供時代に読むととまた違った感覚で「大切なものはなにか?」と吸収してくれるでしょうね。

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