そうめんとひやむぎの違いは?麺の太さが1.5mmの場合はどっち?

汗が止まらない炎天下には、いつもの食事がなかなか喉を通らなくなりますよね?

そんな日にはズルっといけちゃう、そうめん。

冷たい麺が美味しい季節なだけに、「夏はやっぱりこれでしょ!」と感じさせてくれます。

たまにピンクや緑色の麺が混じっていて、きょうだいで取り合いになったのも、いい思い出です。

ところで、「そうめん」と似たものに「ひやむぎ」がありますが、この2つは何が違うのか知っていますか?

そうめんとひやむぎの違い

そうめんとひやむぎの違いのポイントをまとめると、次のような違いがあります。

太さの違い

実はそうめんとひやむぎには日本農林規格(JAS)による太さの規格が設けられています。

この細かい定義については後ほど説明しますが、ざっくりした違いをあげると、

  • そうめん:細い
  • ひやむぎ:太い

といった違いがあります。

原料の違い

両方とも小麦粉・塩・水が主原料のシンプルな材料で出来ています。

しかし、そうめんとひやむぎでは次の原料の違いがあります。

  • そうめん:基本的に植物油が使われている
  • ひやむぎ:基本的に植物油が使われていない

そう、基本的にそうめんの原料には植物油が使われているのですが、ひやむぎには基本的に植物油が使用されない点です。

この植物油は、生地に練り込むのではなく、そうめんを細く延ばす時に生地の表面に塗るようにして使用されています。

そうめんは麺が細いので乾燥しやすかったり、水分をまとうとひっついたり、絡まったりしやすくなるのですが、この植物油でコーティングすることでこれを防ぎ、ツルッとした食感を楽しむことができます。

製法が違う

2つは製麺の方法にも違いがありました!

  • そうめん:生地を細く延ばして作る
  • ひやむぎ:帯状に延ばした生地を切って作る

そうめんは、まとめた生地に植物油をつけて細く延ばし、決まった長さまで行くと麺を折り返しています。

この生地を延ばす工程で植物油が役立つんですね。

ひやむぎは、手打ちのうどんや蕎麦と同じように、帯状に延ばした生地を折りたたんだ物を切り出して作られています。

そうめんとは?

そうめんは、「手延べ」か「機械延べ」の製造方法で大きく二つに分けられています。

手延べは多くの工程が手作業で、細く延ばした1本を一定の長さにして、棒などに引っ掛けて作るのに対し、機械延べは工程の多くを機械で作ります。

そうめんの定義ですが、麺の太さは日本農林規格で決められていて1.3㎜未満の物がそうめんに区分されます。

この製法で作られるそうめんの断面は「●」のような丸状になり、断面からも見分ける事ができます。

ただし、「手延べそうめん」になると、規定は厳しく「麺を引き延ばす作業を手作業行う」など、太さ以外の条件を満たす必要があります。

そうめんの由来

そうめんは中国から伝来したといわれています。

すでに室町時代の文献に「索麺(さうめん)」として登場しています。

「そうめん」と呼ばれるようになったのは江戸時代からで「さう」と「そう」の発音が混同された事から白を意味する「素」を当て「素麺」になりました。

ひやむぎとは?

ひやむぎは帯状に延ばした生地を切って作る製法が主ですが、現在ではそうめんと同じ方法で作られている物もあります。

ひやむぎの定義ですが、麺の太さが日本農林規格で定められ1.3㎜以上1.7㎜未満も物を指します。

つまり、麺の太さが1.5mmである場合、こちらはひやむぎとなります。

入っている色付きの麺は「これはひやむぎです」と見分けやすくするために入れられていました。

現在では、入っていないひやむぎもあれば、飾りとして色付き麺を入れたそうめんも存在するので「色付き麺」だけで見分けるのは難しくなっています。

現在は様々な製法があり、そうめんの様に作っている所もありますが、通常のひやむぎであれば、切って作るので麺の断面は「■」のような四角い形になります。

断面の差も見分けるポイントの一つになりそうですね。

ひやむぎの由来

名前の由来は、製法が似ている「うどん」に関係があり、生地を切って作るタイプの麺が登場したのも室町時代です。

当時、切り出したうどんの事を「切り麦」と呼び、熱くして食べる方法を「熱麦(あつむぎ)」、冷たくして食べる方法を「ひやむぎ」と呼びました。

熱麦は「うどんは熱くして食べる物だから」と使われる事がなくなり、ひやむぎの食べ方と名前が残り現在でも使われています。

細いのがそうめんなら太い麺は?

日本の細い麺の代表は、そうめんですが、逆に太い(幅広)麺は何が思いつきますか?

きしめん

言わずとしれた名古屋名物の「きしめん」私は行くと必ず食べて、お土産にも購入します。

平麺でツルツルなのが特徴ですね!

こちらも日本農林規格の基準があり「幅が4.5mm以上で厚さ2.0mm未満の帯状に成形したもの」となっています。

そうめんの3倍以上の幅ですね!

ほうとう麺

こちらは山梨県の郷土料理に使われる麺ですね!

各店や家庭で手作りされる事が多いので幅などの規定はありませんが、かなりの幅があります。

野菜たっぷりの味噌仕立ての優しい料理です。

ひもかわうどん

キング・オブ・幅広麺!といえば群馬県桐生市の郷土料理「ひもかわうどん」ではないでしょうか?

きしめんと同じ平打ち麺なのですが、1.5㎝位の物から10㎝(!?)を超える物も存在しています。

10cmとなるととても一口ではいけないサイズのようがしますが…これにはかなりの衝撃を受けますが、煮込むよりも「温」「冷」のつけ麺で食べるの事が多い様です。

人に話したくなる情報

誰かに話したくなる様な、そうめん・ひやむぎに関する情報を集めてみました!

練り込み麺

「白い」というイメージが強いそうめんですが、生地に色々な物が練り込まれた珍しいそうめんや地方ではポピュラーな麺などを集めてみました!

  • いちごそうめん:淡いピンクをしたそうめんで、栃木産のいちご「とちおとめ」の果汁入り。
  • オリーブそうめん:キレイな緑色をした生そうめんで、小豆島のオリーブ生産農園オリーブとエキストラバージンオイルが練り込まれている。
  • 伊予柑そうめん:柑橘大国、愛媛の「伊予柑」を練り込んだオレンジ色のそうめんで、柑橘の香りが食欲を誘います!
  • グリン麺:翡翠色をした北海道で有名なひやむぎで、「藻」の一種「クロレラ」が練り込まれていますが、味は通常のひやむぎと変わりません。

揖保乃糸

そうめんと言えば1番に思いつくのが揖保乃糸という方も多いですよね?

この揖保乃糸は1つの会社が製造しているのではなく、兵庫県の揖保川中流域にある5つの地区にある「兵庫県手延べ素麺共同組合」が合同で作っています。

その中から等級がつけられ、黒帯の特級、赤帯の上級などに選別されています。

気になるカロリー

美味しいそうめん・ひやむぎですが、やはり気になるのはカロリーですよね?

100gのゆで麺で2つのカロリーを比べてみましょう!

そうめんのカロリーは約370kcalほど、ひやむぎのカロリーは約340kcalと、少しだけひやむぎのカロリーが低いのは、そうめんに植物油が使われているからです。

喉ごしがよく、冷たくてツルツル食べれてしまい、ついつい食べ過ぎてしまいますよね。

そして、これらのカロリーは「ゆで麺だけ」のものなので、ここに麺つゆやゴマ・ネギなどの薬味、「今日は、少し豪華にてんぷらをトッピング!」なんてアレンジが楽しめるのも魅力ですが、気づけば高カロリーなんて事もあるので気をつけたいですね。

まとめ

そうめんとひやむぎは太さが違うだけでなく、製造の方法にも違いがある事に驚きましたね!

その太さにも規定があり、ひやむぎに入れられている色付き麺の謎も分かりました。

夏はそうめんやひやむぎを食べながら、2つの違いや全国の珍しい麺を話題にしてみると、楽しくなりそうですね!