太陽が異常に赤くなるのはなぜ?理由と地震との関係性は?

昨夜、友だちと温泉に車で向かっている途中、空に浮かぶ異様に赤い太陽を発見しました。

いつものような茜色ではなく、不気味さを覚えるほど毒々しい赤さです。

きっと、あなたもそうしたヤバイくらい真っ赤すぎる太陽を見たことがあるのではないでしょうか?

背の中では「あれは地震の前兆じゃ!」なんて言われたりすることもありますが、はたして本当にそうなのか?

ただ迷信めいたことを適当に言っているだけはないのか?

根拠なしでも、みんながわいわい言っていると少し不安になりますからね。

そんな不安を払拭するために、太陽が赤くなる理由と地震との関係性について調べました。

これを知っておけば小さな子供から「パパ〜たいようが赤すぎてこわいよ〜」なんて言われたときに「大丈夫、これはね・・・」と安心させてあげることができます。

それでは、赤くなる理由についてさっそく見ていきましょう。

夕方の太陽が赤くなる理由

まず、「なぜ夕方の太陽が赤くなるのか?」ということを先に説明します。

結論からいうと、これは光の波長の関係です。

日中の青空のもとで見る太陽は眩しいほど白く光っていますが(絶対に直視しないように!)、早朝や夕暮れになると太陽が赤くなりはじめ、空の色も赤く焼けてきます。

じゃあなんで色が変わるのかというと、これは太陽の色が変わっているわけではなく、私達が見えている光の色が変わっているんですね。

宇宙にある太陽と地球上にいる私たちとでは、かなり距離があるわけですが、この距離がひとつのポイントになります。

太陽との距離が遠くなる時間帯は空が赤くなる

太陽の光は、波長として青色や赤色の波長を飛ばしているのですが、この波長には次の特徴があります。

波長の特徴

  • 青色・・・散乱しやすい
  • 赤色・・・直進しやすい

地球の空気層には細かいチリが浮いていて、宇宙からやってきた太陽の光はこのチリにぶつかり、散乱していきます。

そして、この空気を通る距離が長ければ長くなるほど光がどんどん散らばっていくわけですが、このとき、時間帯によって太陽と地球の位置関係は次のようになります。

位置関係の特徴

  • 日中・・・太陽は真上に位置、空気の層を突き抜けるまでの距離が短い
  • 早朝/夕方・・・太陽は斜めからさしこむ位置、空気の層を突き抜けるまでの距離が長い

そのため、この波長の特徴と位置関係の特徴を合わせると、夕方は空気の層を突き抜けるまでの距離が長くなるため、青色は地上に届くまでに散乱してしまうので青っぽさは薄れます。

一方で赤色は直進しやすい性質を持つため、空気の層の距離が長くなっても地上に届き、夕方になるとより一層、赤く見えるというわけですね。

図解すると、次のようになります。

空が青く見える理由もこれと同じ

余談ではありますが、空が青く見える理由はもこの光の波長と距離が関係しています。

日中は太陽光が通る空気の層の距離が短くなるので、地上に届いたときも青さを持ったままですが、青色の波長は散乱しやすい性質を持つため、空一面に青が散らばります。

そのために、日中は空が青々と見えるというわけですね。

ちなみに「海の青い光が反射して空が青く見える」なんて話しもたまに聞きますが、これは誤りで、ただしくは逆です。

海が青く見えるのは、太陽の光が海に入ると光の一部が海に吸収され、一部が反射されるからです。

そしてこのとき、海は青や緑の光を吸収せずに反射して光を返します。

この反射した光を見えて「海って青いなぁ」と私たちは言っているわけです。

たまに太陽が異常な赤さになるのはなぜ?

夕方になると太陽が赤く見えるという話しをしましたが、たまに尋常じゃないほど真っ赤に見える太陽が出るときもあります。

はじめてみたときは世界の週末を予感させるかのような禍々しさを感じますが、この理由もさきほどの光の波長が関係しています。

では「一体、どんなときに太陽が異常に赤くなるの?」ということですが、これは「エアロゾル」が関係しています。

急に聞きなれない横文字が出てきたので「え?なにそれ?」と思われたかもしれませんが、簡単にいえば「粉塵」のことです。

なんらかの理由で大気中の粉塵が増えると、光がいつも以上にあちらこちらに散り乱れます。

この影響でいつも以上に青色の光が薄くなり、赤色がよけいに強く見えるようになります。

こうした理由があるので、たまーにヤバイくらい真っ赤な太陽が見えるわけですね。

赤い太陽と地震の関係性

異様に赤い太陽が現れた時、「これは近いうちに大きな地震がくるな…」といった具合に、twitterなどを見ると、真っ赤な太陽は地震の前触れだとされていることがあります。

でも、これが本当なのかどうか、実際のところの関係性はまだ明らかにされていません。

一説によると太陽フレアが関係しているとも言われていますが、これも本当かどうかはわかりません。

つまり、決定的な関係性は見出されていないということですね。

ただ、調べているうちに1件、興味深い事例がありました。

それは、20世紀最大の火山噴火被害を及ぼしたとされる、1991年フィリピンのピナトゥボ火山で起きた噴火です。

かなり大規模な火山噴火で、火山周囲の4,000k平方キロメートル地帯に60億立方メートルもの火砕物と火山灰が噴出したと推定されています。

そして、この噴火と合わせて折り悪くちょうどやってきた台風により、噴火時のガスが世界中に散らばり、大量の粉塵が地球を覆いました。

1991年には異様に赤い夕焼けが頻繁に確認されていて、これはピナトゥボ火山の噴火による影響とみられています。

そして、火山の噴火といえば、これとセットで出てくるのが地震です。

噴火と地震は兄弟のようなもので、密接な関係があります。

この考察では、

  1. どこかで噴火が起き、粉塵が散らばる
  2. 粉塵の影響で太陽が赤く見える
  3. 噴火したさいに地形が変動し、地震が起こる

というような考え方のもと、異様に赤く見える太陽と地震には関係性があるとしています。

まとめ

異様に赤い太陽を見ると珍しいものが見れたとテンション上がってしまうものですが、「神秘的だなー」と思うと同時に「なんかちょっと怖い…」と思うこともあります。

でも、異様に赤くなるのには理由があります。

太陽が異常になったわけではなく、光の波長や、太陽と地球の距離関係、粉塵が関係しています。

こうしたことを知っておくと「あ、今日の太陽、なんか異常に赤いな…」と思ったときは、空気中に粉塵があるということですので、外出のさいにはマスクなり、ゴーグルなりを準備しておくといいかもしれませんね。