東福岡のトリックFKの意味を解説!例の動画アリ!

高校サッカー日本一を決める対価い、全国高校選手権決勝で東福岡が5対0で國學院久我山高をくだし、圧倒的な勝利を収めました。

特に、東福岡の勝利を決定づけた2点目となるトリックFKは圧巻で、ネット上では瞬く間にこのプレーが広がり、「すごい!」「面白い!」という感想がみられました。

そんな中、「これどんな意味があるの?」という声をみかけましたので、このトリックFKの効果について解説したいと思います。

東福岡、中村健人のトリックFKの解説

まずは、動画をご覧ください。

この位置でのフリーキックですが、東福岡側にはシュートが狙えるゾーンです。

テレビで見ると以外と遠くみえるかもしれませんが、ピッチの中からあの距離を見ると、思ったよりもゴールに近い距離にいます。

通常、キーパーはシュートコースを消すために”壁”と呼ばれる相手のフリーキックのシュートコースを消すために何人かで並んでシュートコースを消しに行きます。

ちなみに、この時点でキーパーはボールの位置が壁によって視認しづらくなります。

というのも、味方チームの壁はシュートコースを消すのと同時に、キッカーやボールが見えづらくなります。

東福岡はここで、さらに壁の前にチームメンバーを送り込み、より壁を見えづらくしています。

ここまでは日本代表戦の試合などでもよく見られる光景ですが、ここからが東福岡のトリックFKの効果を発揮します。

東福岡はキッカーの中村の前に自チームのDF3人を並べ、敵チームにボールが見えないように完全に消します。

これにより、キーパーは完全にボールを見失い、さらにはキッカーの動向すらもつかめなくなります。

キーパーは壁の動きによる判断でしか相手チームのプレーがわからなくなります。

この一連のトリックにより、キーパーは相手チームの選択がシュートなのかパスなのか?

完全に後出しジャンケンをせざるを得ない状況となります。

また、壁となっているディフェンダー陣も、相手のキッカーが3人の壁によって隠され、シュートなのかパスなのかわからず、判断が遅れます。

東福岡はキッカーの前に壁を3人おいてボールを隠し、3歩さがると同時にキャプテンの中村がシュート。

トリックFKのカギは息のあったチームプレー

このままでは味方がシュートコースを消しているのですが、それと同時に3人の壁は一斉にしゃがみ、シュートコースをあけます。

さらに、相手チームの壁の前にもぐりこんだチームメンバーもそれをみてしゃがみ、シュートコースをあけます。

相手ディフェンダーの壁はここでやっとシュートされたことがわかり、遅れてジャンプしますが、その時には時すでに遅し。

壁の上をやすやすこして、キーパーも反応が完全に遅れ、きれいにゴールネット左隅にシュートが決まりました。

あそこまで綺麗なシュートだと、普通のFKでも入っていたかのように見えるかと思いますが、相手ディフェンダーの壁の反応も遅れているので、普通のFKだったら壁に阻まれていた可能性があります。

このトリックプレーは東福岡が以前の試合で別の対戦チームにやられたことをヒントにして、選手権に向けて密かに練習していたそうです。

それを大一番で決める中村選手はもってますね。

キーパーや壁からボールが見えないように隠されているということは、キッカーからも相手ゴールがほぼ見えません

そんな中、コース、高さ、スピードともに完璧なシュートを放り込む技術は素晴らしい物が有ります。

それ以外にも、完璧に呼吸を合わせたチームメンバーの動きがこのトリックFKの成功のカギをにぎっていました。

どれかひとつでも狂っていればゴールにはなっていません。

東福岡は17年ぶりの選手権優勝ということですが、圧倒的な勝利をかざりました。