STAP細胞、iPS細胞、ES細胞の違いをまとめてみた

細胞の研究者 iPS細胞がノーベル賞を受賞してからは

「○○○細胞」

と聞く機会が増えたのではないでしょうか。

なぜこんなに話題になっているかというと、
今後の医療に革新をもたらす万能細胞とされているからです。

万能細胞とは、その細胞から体の一部を 作り出すことができる細胞です。

これを利用するとなくなった皮膚や血管、 神経、角膜、臓器などを人工的につくり、
医療に活かすことができます。 このような性質を持つことから” 再生医療 ”でとくに期待されています。

万能細胞にもいくつか種類があり、それぞれに名前がつけられています。

注目度が高い STAP細胞iPS細胞ES細胞3つについて違いをまとめてみました。

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ES細胞

赤ちゃんの寝顔

ES細胞から説明をしていった方がわかりやすいので ES細胞を1番に持ってきました。

3つの細胞の中でも一番最初に発見された細胞になります。
受精後の胚盤胞を利用し万能細胞を作成します。

生物は、生まれて出てくる前は母親の体の中にいますよね。
母親の体の中にいる一番始めの状態は受精卵になります。
そして、受精卵が成長していくことによって ヒトなり、サルなり、マウスなりに姿を形作ります。

これを応用し、受精後一週間程度経った胚盤胞から 取り出した細胞を培養することで万能細胞に育てます。

しかし、ES細胞は万能細胞ながらも 大きな問題を抱えています。

ヒトES細胞は人間の受精卵を使って作成するわけですが、
本来は生まれてくるはずの、あかちゃんの命を使うことから倫理的な問題があります。

医療の技術力が高い先進国では、ヒトES細胞の作成を禁止している国もあります。

ES細胞の名前は、
Embryonic(胚の)Stem Cell(幹細胞)から頭文字をとって名付けられました。
日本名は「胚性幹細胞

iPS細胞

天を貫くガッツポーズ

ES細胞には倫理的問題という大きな壁がありましたが、
ips細胞は皮膚や、血液などの体細胞から作成することができるのが 大きな特徴となります。

これにより倫理的な問題をクリアするとともに、
拒絶反応リスクを抑えることができるので 大変注目度が高い細胞となっています。

臓器移植などの際には他人の臓器が提供されるので 拒絶反応が起きるリスクがあります。

しかし、iPS細胞では患者の細胞からでも 臓器を作ることができるため、拒絶反応を 起こさないと考えられています。

山中教授が2006年にマウスiPS細胞を 世界で初めて作成に成功し、
2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

山中教授のグループの実験では、6歳~81歳までの 日本人からiPS細胞を作ることに成功しており(2014年2月)
小さな子供から、高齢者にまで応用可能なことも注目を集めています。

しかし、iPS細胞はまだ新しい細胞であり、解決、検証していかなければならない課題も多くあります。

iPS細胞をヒトに使った場合、
癌化、免疫拒絶を起こすのではないかという課題をこれからの研究で安全面を確保する必要があります。

iPS細胞の名前は、
Induced Pluripotent(人工多能性) Stem Cells(幹細胞) の頭文字から名付けられました。 「i」が小文字なのは、 「iPodのように世間に普及してほしい」 という思いを込めてもじったものになってます。 日本名は「人工多能性幹細胞

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STAP細胞

驚く女性

記事投稿日現在、 今一番話題となっているのはSTAP細胞でしょう。

なぜこんなに騒がれているのかというと、 STAP細胞が認めらられ、論文がネイチャーという 有名な科学誌に掲載されました。

しかし、論文に加工した画像を載せていた論文改ざん問題。 論文の通りに実験しても再現ができないこと。
これらの問題が重なり、その真偽を問われた結果 論文の著者が撤回を認め、ネイチャーの論文が撤回されました。

2014年1月末に論文掲載 → 2014年7月2日に撤回

 

これがここまで大きく騒がれたのはSTAP細胞への 期待が大きかったという要因があります。

iPS細胞に比べて作成が容易で作成期間が短いこと。
その特性から臓器の体内での再生など 別の可能性もあったからです。

STAP細胞の作成方法は 哺乳類の体細胞に外部から刺激を与えるだけで 変化させるという方法でした。

論文ではマウスの細胞を 弱酸性の溶液に浸してストレスを与え、
万能細胞の作成に成功したという内容でした。

論文が取り消された後も STAP細胞の再現実験は続いており、
論文の著者である小保方晴子自身も 再現実験に携わっているため、可能性はゼロではないようです。

STAP細胞の名前は
Stimulus-Triggered(刺激を引き金とする) Acquisition of Pluripotency(多能性の獲得) の頭文字です。
日本名は「刺激惹起性(しげきじゃっき)多能性獲得

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コメント

  1. Chassidy より:

    Anybody who takes anything they read on the internet seriously is a marginal dimwit. Remember what God said and you heard him. If you ca#n30&9;t lie to someone why should you talk to them.